この仕事に就いて、なかなかの長さになりました。
あたりまえですが、
当初は温熱の意味もなにもかもわからなかったです。
サウナや岩盤浴と陶板浴の違いも説明できませんでした(なつかしい。。)

似たようなものでも全然違うものはいろいろありますね。
温熱療法も同じではないでしょうか。

ひとことで温熱療法と言っても、
世間には身体を温める療法がたくさんあります。
今日はたくさんある温熱療法について
(多すぎるので掻い摘んで!)ご紹介していきたいと思います。

病院で使用される主な温熱療法

まず一般的に病院で温熱療法と言われると、
マイクロ波やラジオ波などを用いたハイパーサーミア療法を指すことが多いです。
狙いを定めて局所的に熱を送り、腫瘍の活動を止めることが目的です。

他には、
全身温熱療法やマイルド加温療法があります。
同じ”温める”でも、
こちらは局所的ではなく、
全身を温めて、HSPや免疫を促進させるもことが特徴です。
(竹屋陶板浴の温熱はこれが一番近いかもしれません)

もちろん病院以外にもたくさんあります。

自然由来の主な温熱療法

百草、枇杷の葉温灸などのお灸系。
里芋パスタ、こんにゃく湿布、生姜湿布などの自然植物を使った、
いわゆる”手当て”と呼ばれる手法。
器具を使うものでは、
三井温熱療法やイトオテルミーが代表格でしょうか。

文化として、
日本には”湯治”がありますね。
湯治は、温泉に長期間の逗留中に身体を癒すことです。
ちにみに、
日本温泉協会によりますと、
温泉の歴史は古くは古事記や日本書紀に記述が見られるとのこと。
地域ごとの異なる温泉の湯質によって
効能が違うのもおもしろいですね。

海外での主な温熱療法

ヨーロッパでも温泉療法は進んでいます。
おなじみテルマエ・ロマエは
古代ローマで皇帝に命じられた主人公が温泉保養地を作る話でしたが、
ドイツでは、クアオルトが有名です。
治療(クア Kur)+地域(オルト Ort)を合わせてクアオルト。
山や森の中に、温泉施設、宿泊施設、病院や運動施設が備わっている、
自然治療施設です。
これは国の認定が必要で、
なんと保険も効きます。
自然医療が進んでいるドイツならではですね。

テルマエロマエ

さて、思いつくままに温熱療法についてご紹介していきました。
まだまだ種類はあるでしょう。

どの療法も一長一短、
かならず長所と短所がありますし、
そもそも目的も違っています。

あたりまえですが、
こういったものは他の誰かに効いたから、誰にでも必ず効くかはわかりません。
大切なのは、
ご自身に合ったもの・合った場所を見つけるということだと思っています。

もちろん、
加温は対処的なものです。
最終的には道具や施設に頼らなくても
コンディションが良くなるようになっていただけると良いなーとも思っております。