7月に開催した講演会が大好評でした! 今回はLINEお友だち限定記事として 講演会の内容をお届け致します!(全3頁)

学習会を企画した経緯

陶板浴スタッフ(宇野武):暑い中、今日もありがとうございます。 毎月やってる学習会の特別編ということで、 今日はスペシャルゲスト、株式会社アルコバレーから甘利さんをお招きして 建築と健康な話をお伺いします。 健康と住まいが結びついてるってなかなかピンと来ないと思うのですが、 建築医学という分野では「人間の心身は住宅と共鳴してる」という定義をしています。 例えば空気がいい、悪いで体調が良し、悪しあるよっというのは想像できると思うんですけど、 メンタルとか脳にもやっぱり影響があるのが、住まいだよって言ってるわけです。 例えば「天井の高い低いは肺に関わりがある」とか、 「住まいと子供の知育も関わりがある」など、 住まいという観点から、心身を見つめるというのが住宅医学というジャンルです。 単純に良い素材を集める、というだけではなくて、 リビングが金ピカだったらどんなに良い素材使ってても それがたとえ自然素材でもやっぱり落ち着かないじゃないですか? トータルで”場を整える”って事がめちゃくちゃ大事なわけですね。 具体的には、間取りだったり建材だったり、 その土地にあった建て方なのかどうか、とか。 あとは方角とか風水みたいなことを取り入れてる方もいるし、 電磁波対策もそうですよね。 そして、もちろん空気環境も大切。 これらを統合して住んでる人の健康を目指していく、というのが建築医学です。 住宅やマンションのチラシを目にしたり、 テレビの CM で綺麗な住宅をみることがあると思うのですが そこに「住宅と健康が関係ある」なんて、一言もそんなことは書いてない。 だからおそらく誰も知らないと思うんです。 会社の大きい小さいって言うと、あれかもしれないですけど、 いわゆる大手のハウスメーカーさんは、そういったことを教えてくれないと思います。 つまり高くて高級でラグジュアリーだから必ずしもその家がいいかというと、 そうではないよってことを伝えたいなと思って、 今回の学習会を企画させていただいたわけです。

空気は大事

宇野)住まいと建築の関係は範囲が広いので、 さすがに全部は紹介しきれないので、ジャンルを絞って話を進めていきたいと思い、今回は空気環境です。 みなさん、 5 対 5 対 25 って聞いたことありますか? ごごにじゅうご。 ヒントは 5 分、5 日、25 日。 分かった方いますか? ぜひ 5 5 25 もむちゃくちゃ大事なので、覚えていただけるといいかなと思ってるんですけど、 答えは 5 分、5 日、25 日は、空気、水、食べ物です。 これは分かりやすく、”ごごにじゅうご “という言い方をしてるだけで、 厳密には違うんですけど。 空気は5分吸わないと僕らは死んでしまうわけですね。 水は5日、食べ物は 25 日取らないとダメだってことです。 こういう仕事をしていると「健康に気を使ってます」って人とお話をすることが、 僕は多い方だと思うんですが、 食べ物を気にする人はたくさんいる。 なんならここ 10 年ぐらい体にいい水、悪い水みたいに、 水を気にする方も多分すごい増えた。 ところが「私空気気にしてる」って人は、そんなに見たことないんですね。 だけど、重要度としてはやっぱり空気 5 分ですから、もう最重要課題だったりもするんです。 なので、建築の医学の中でもいろんな切り口はあるんですけど、 一番重要度高いよねってことで、空気環境の話を今日は進めていきたいと思います。 次の頁に進む